重症心身障害児(者)施設に向いている看護師は、重症心身障害に対するスキルを身につけたい人です。
利用者の多くは、医療的サポートはもちろん、食事や入浴、排泄などさまざまなシーンで介護的サポートも必要とします。
関節の変形や拘縮がある場合も多いため、障害についての知識を深めることが可能です。
実践的なスキルも身につけられるので、重症心身障害を学びたい看護師に最適な現場と言えるでしょう。
また、アセスメントが得意な看護師も、重症心身障害児(者)施設で働くのに向いています。
利用者の中には言葉でのコミュニケーションが難しく、例え喋れたとしても正しく伝えられるとは限りません。
そこで体調面のフィジカルアセスメントはもちろんですが、心理面や社会面のヘルスアセスメントも必要です。
身体の微妙な動きや変化を見逃さず、気持ちの変化にも気づき、必要なケアを正しくできる力を活かせます。
そして、ゆったりしたアットホームな雰囲気の職場で働きたい看護師にもおすすめです。
看護師が病院で働く場合、患者は病気や怪我が治れば退院します。
しかし、重症心身障害児(者)施設では短期的な関わりではなく、長期的に利用者と関わっていくことが可能です。
利用者は生活の場所として長い期間施設を利用するので、一人ひとりの利用者とゆっくり関われます。
一人ひとりの利用者との関わりを大切にし、重症心身障害への理解を深めたい看護師にとても向いている職場です。