重症心身障害児(者)施設で働きながら、キャリアアップを目指したい看護師におすすめの認定資格があります。

その認定資格は他記事でも少し触れた、公益社団法人日本重症心身障害福祉協会が定める重症心身障害看護師です。

重症心身障害看護師は、平成24年度に設けられました。

目的は、重症心身障害児(者)への看護について深く理解し、必要な知識やスキルを得てより良い看護を提供することです。

資格を取得することで、プロフェッショナルとして重症心身障害児(者)への看護を実施できます。

また、専門知識を活かしてスタッフや特別支援学校の教員へ、研修などを行うのも役割の一つです。

正しい知識や情報を広めることで、重症心身障害児(者)の看護の発展につながります。

受験資格は看護師として5年以上の実務経験を持ち、その内の3年は重症心身障害児(者)施設での経験があることです。

継続して重症心身障害児(者)の看護に従事する意思があるかなどの要件と、受験資格審査をクリアすると研修を受けられます。

研修は3年間に180時間で、共有科目で3単位、専門基礎科目で3単位、専門科目で6単位の合計12単位を取得しなければなりません。

その後、個人研究と課題のレポートを提出し、認定手続きを行うことで資格を取得することが可能です。

研修を受けられる教育機関は、北海道から九州まで全国7ヶ所あります。

住んでいる地域に近い場所で受講することになるため、どこにあるのか事前に確認しましょう。